2020年秋に開催された、地域のアートプロジェクト『本と川と街』にクリエイターとして参加させていただきました。

本と川と街 – たちどまる、ふりかえる。そして、あるきだす。 (honkawamachi.com)

■空間絵本「きば・きば・きば」@木場公園

私が参加したのは、木場公園がかつては「貯木場」だったことを伝えるプロジェクト。公園内に設置された、イワタ氏発案の白いフレームを通して写真を撮り、それをつなげるとストーリーが出来上がるという企画です。
木場公園は、公園内に大きな橋がかかっているほどの広い公園。スタート地点のミドリアムから、子どもが無理なく歩ける範囲で、飽きないような仕掛けを考えながらストーリーを組み立てました。

■物語へのこだわり
「木場」の昔を振り返る企画でしたが、私自身は研究者でもなく、地元の人間でもありません。そして子どもは見聞きしたことを素直に受け取りますし、木場公園も主催する公式のイベントですから、内容をおろそかにすることは出来ません。
そこで、深川図書館の郷土資料室を訪ね、司書さんにレファレンスしていただき、何冊かの文献にあたりました。ビジュアルは新聞社等がアップしている「木場の角乗り」動画や、木材問屋協同組合の浮世絵を参考にしました。

最終的に6ページのストーリーが完成し、表紙と巻末資料で計8ページの絵本の原案ができあがりました。

(参考)
・下町 朝日新聞社東京本社社会部/朝日文庫  1978/2/1 (絶版)
・木場公園 (東京公園文庫【53】) (日本語)  単行本(ソフトカバー) – 2019/3/31
・ 東京木材問屋協同組合WEBサイトhttps://www.mokuzai-tonya.jp/

■枠の制作
原案をもとに、いいね森下のボランティアのみなさんと、空間絵本「きば・きば・きば」の制作をしました。試行錯誤しながらダンボールを組み立て、枠やイラスト、台の制作を行います。文化祭のようにワイワイと作業が進み、とても楽しい時間となりました。


■本番
平時であれば、枠を設置しておいて、参加者に自由に写真を撮っていただけるような企画でしたが、今回はコロナウイルス対策として、少人数、予約制で行いました。絵本という企画の性質上、思った以上に小さな赤ちゃん!の参加が多く、その可愛さに一同メロメロになる瞬間も。

公園内を散策しながら「昔は貯木場だったんだって」という話題が自然に生まれていました。木場公園という場所への関心が深まるきっかけになったのであれば、本企画のねらいとして本望です。

■その後の展開
本企画で制作されたものの一部は、木場公園ミドリアムに飾っていただけることになりました。なんともカワイイ空間が生まれており、感無量です!

このような貴重な機会をくださったイワタさん、改めまして御礼申し上げます。参加してくださったみなさまも、どうもありがとうございました!

◆準備に参加いただいた方々のリンク(敬称略)
・いいね森下https://twitter.com/iine_morishita
・都立木場公園木場公園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
・江東区議 三戸あや さんのへあやオフィシャルブログ「メン!!と向かいます!」Powered by Ameba (ameblo.jp)
・津山市議会議員 みうらひらく みうらひらくブログ (hirakuma.com)
HIGH FIVE MARKET ハイファイブマーケット | Facebook
・YUKKIY https://www.instagram.com/yukkiymusic

■本と川と街
2020年10月31日(土)~11月29日(日)
本所、深川を舞台に行われた、地元住民主催のアートプロジェクト。隅田川マルシェ等を開催している「いいね森下」イワタマサヨシ氏を中心として、さまざまなクリエイターの企画が一ヶ月にわたり展示された。
会場:東京都 隅田川テラス、かわてらす(LYURO東京清澄)、小名木川、隅田川、木場公園、ATELIER TAKIGUCHI、fukagawa house(江東区の水辺に親しむ会)、深川資料館通り商店街、高橋のらくろードほか
https://www.honkawamachi.com/